2026.02
国家代表AI企業のメンツをかけた国産AIモデル開発プロジェクト

日本では今年から官民連携での国産AI開発プロジェクトが進められる計画だが、韓国は一足先に2025年夏から同様の取り組みをすでに進めている。AIで世界3強国入りを掲げる韓国は政権を挙げてAI政策を強化しており、その一環で科学技術情報通信部(部は省に相当)が官民連携で国産AIモデル開発を進めるAIファウンデーションモデルプロジェクトを2025年夏から開始。
このプロジェクトではまず、選抜された5社のチームが2027年までに世界最高水準の国産AIモデル開発を進め、半年ごとの段階評価で1社ずつ振り落とし、最終的に2社に絞り込む形で参加事業者を競わせる。プロジェクトで開発したAIモデルは2026年上期にオープンソースを公開し、2026年中に世界トップ10レベル入りを目標に掲げる。
プロジェクト参加する5社の顔触れはNAVERクラウド、Upstage、SKテレコム、NC AI、LG AI研究院。参加企業は国家AI代表企業のメンツをかけて競争する。2025年末時点の成果評価がこのほど発表され、その結果、第一段階ステージを通過したのはLG AI研究院、Upstage、SKテレコムの3社となった。国の代表的なAI企業とも目されたNAVERの脱落理由は、同社のAIモデルが独自性基準を満たさなかったと判断されたことである。
今回落選したNAVERクラウドとNC AIを含め、新たに外部からの公募も含めて1社を追加選定する計画も発表された。これから追加する1社を含めて今後は4社が2026年上半期中に競い、第二段階評価のステージに進む。なお、現時点では、これまで落選した企業を含めて大企業は追加公募には及び腰であるという。大企業にとっては落選がAI企業としてのイメージダウンにつながる懸念から負担感も大きいようである。