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2025.12

  • 韓国
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李在明政権の次世代ネットワーク総合戦略、2030年に6G商用化とAI-RAN全国構築
2025年中は6月に李在明政権が成立して以降、10月の省庁再編を経て、ICT分野でも新政権の戦略が次々と打ち出されている。AI 3強国入りという国の目標達成に向けて、AIが中心となる政策が中心となる一方で、通信ネットワーク関連政策の影が薄くなることを懸念する見方もある。こうした中、12月に新政権の次世代総合ネットワーク新戦略の「Hyper AIネットワーク戦略」が発表された。今回のネットワーク戦略の特徴は、6Gや固定通信インフラに加え、国家安保の関連で初めて海底ケーブルまで含まれたことである。また、キャリアの投資が停滞していた5Gについては、戦略に先立ち発表された移動通信周波数再割当条件にも盛り込まれた、2026年までの5G SA全面導入計画が含まれている。戦略の主な内容は次のとおり。

■移動通信インフラ
2030年に6Gの商用化とAI-RAN全国網構築を目指す。6G商用化までの行程として、2026年にこれまでの6Gの研究開発成果を披露するイベント「Pre-6G Vision Fest」を韓国で開催し、2028年のロサンゼルス五輪開催中に五輪と連携した試験サービスを実施する。5Gについては、2026年までに全面的にNSAからSA方式への転換を進める。

■固定通信インフラ
バックボーン網の容量を2030年までに4倍以上に拡大、現在91%の光ケーブル普及率を2030年にギガ級ブロードバンドインフラも併せて98%に拡大構築する。

■海底ケーブル
容量を2倍以上に拡大し、陸揚げ局の地域分散を図る。

また、戦略の産業側面では2030年までに6G/AIネットワーク市場シェア20%と売上げ5,000億ウォン(約550億円)のグローバル企業5社育成を目標に掲げた。これに向けてAI融合を支援する6G技術開発で標準特許30%獲得、AIネットワークの技術開発を進める方針である。