2025.12
欧州委員会、AI支援等を目的にICT規則の簡素化を図る「新デジタルパッケージ」を発表

欧州委員会はICT法適用に関する行政手続きとコンプライアンス合意にかかる時間を短縮、イノベーションと経済規模拡大の推進を目的に、「新デジタルパッケージ」イニシアチブを発表した。
このパッケージのうち、「デジタルオムニバス」は、AI、サイバーセキュリティ、データアクセスにかかわる規制を簡素化、特に域内企業のAI開発に好適な環境整備を図る。「データユニオン戦略」はAIの高価値データへのアクセスの許容範囲を拡大、「欧州デジタルウォレット」は官民のデジタルツールの共有を推進する。
欧州委員会はICT関連規則の簡素化により、2029年までに行政コストを50億EUR削減、また官民のデジタルツール共有により、年間1,500億EURの民間資本蓄積ができると予測している。