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2025.12

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Amazonの衛星ビジネス、「Amazon Leo」に名称変更、法人向けプレビューも開始
2025年11月14日、Amazonは、既存のネットワークが届かないエリアやユーザに対して衛星コンステレーションから高速で信頼性の高いインターネットを拡張する「Project Kuiper」に関して、その名称を「Amazon Leo」に変更したことを発表した。

Project Kuiperは、太陽系外縁部の小惑星帯「カイパーベルト」にちなんで名付けられた一方、新しい名前はそのネットワークを支える衛星が配置される低地球軌道(Low Earth Orbit:LEO)の英語の頭文字となっている。

Amazonは、2025年4月28日、同社初となる衛星27基の打ち上げに成功して以来、順調に衛星配備を行っており、現在は150基以上の衛星が軌道上にあり、商用パートナーには、航空会社のJetBlue、国防テック企業のL3Harris、DIRECTV Latin America、Sky Brasil、オーストラリアの国家ブロードバンドネットワークのNBN co.も含まれる。

11月24日には、大企業向けのハードウェア、サービス、機能に関する新たな詳細に加え、2026年のより広範な商用展開を前に、特定の企業顧客向けに新たなプレビュープログラムを開始し、Amazon Leoサービスのテストを開始することを発表した。

大企業向けユーザ端末となるAmazon Leo Ultraは、フルデュプレックスのフェーズドアレイアンテナで、最大1Gbpsのダウンロード速度と最大400Mbpsのアップロード速度を提供、量産中の商用フェーズドアレイアンテナとしては最速となる。このアンテナは、Amazon Leoが設計したカスタムシリコンチップを搭載し、Amazon独自のRF設計と信号処理アルゴリズムを内蔵し、スループットを最大化しながら遅延を最小限に抑えることができるほか、アップロードとダウンロードを同時に行う機能や、既存の企業向けネットワークインフラとのシームレスな統合を含む、高度なネットワーキング機能も備えている。Amazon Web Services(AWS)やその他のクラウド、オンプレミスネットワークに直接接続できるため、顧客はパブリックインターネットに触れることなく、リモート資産からプライベートネットワークへ安全にデータを移動できるようになる。

また、Amazon Leoは、特定の法人顧客がネットワークをテストできるエンタープライズプレビューを開始することも発表。Amazon Leoの各チームは、より広範な展開に向けて、より多くの顧客からのフィードバックを収集し、特定の業界向けにソリューションをカスタマイズできる機会を提供する。