[HTML]
H1

詳細ページ

お知らせ表示

2025.10

  • ドイツ
  • スマート社会
  • 国別・地域別トピック
ドイツではAIエージェントの利用には総合的な信頼性が重視される傾向
ドイツテレコムは9月10日、AIエージェントの利用状況に関する調査報告書を発表した。同報告書によると、調査を実施した2025年7月では、1)AIエージェントはまだ本格的な活用がなされていない、2)AIエージェントの設計やアルゴリズム等について透明性、AIそのものの管理、AIエージェントの使用に係る法的な裏付けといった信頼性を確保する仕組みが提供されることが採用には重要な要因、3)企業は収益に直結する場合のみ有償版のAIを利用する、といったものであった。
 
消費者の利用では、翻訳(56%)、日常の整理(44%)、顧客サービス(32%)にAIを使用しているものの71%は無償版のAIを利用している。また、消費者はAIエージェント使用時に潜在的な誤った決定(45%)がなされたり、機密データを開示(43%)したりする可能性がある点を懸念している。
 
調査対象企業のうち、32%は自社の顧客サービスでAIを使用しておらず、積極的なAIソリューションを使用しているのは12%であった。この状況について、ドイツテレコムはAIがサポートするサービスの付加価値が明確に認識されていない可能性があると分析している。
 
本調査は2025年7月にドイツの消費者1,020人及びドイツ企業のIT意思決定者162人を対象にドイツテレコムに代わり調査会社YouGovがオンライン調査で実施した。