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2025.10

  • イギリス
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スマートグラスとAIアプリによるメンタルヘルス支援の取組み
政府は、スマートグラスやAIフィルターアプリなどの先端技術を活用し、メンタルヘルス支援を強化する取組みを発表した。科学・イノベーション・技術省(DSIT)とInnovate UKが総額360万ポンド(約7億2,000万円)を投じ、17のプロジェクトを支援する。
 
パンデミック前と比べ、イングランドでNHS(国民保健サービス)のメンタルヘルス支援を受ける人は40%増加。政府は、低コストで革新的な技術を活用し、特に遠隔地や支援が届きにくい地域の人々にリアルタイムのサポートを提供することを目指す。
 
対象技術は、スマートグラス(AIで家庭内の物体を認識し、日常タスクを支援。否定的思考の再構築や安全アドバイスを提供)、AIフィルターアプリ(不安症治療をより取り組みやすくするためのツール)、ARボードゲーム(子どもの社会性やコミュニケーション能力を育成)、仮想コーチやXR体験(依存症や不安症への対応)。
 
期待される効果として、NHSのコスト削減とリソース負担軽減、個別化された没入型治療による治療効果の向上、教育・雇用・生活の質に影響する幅広い疾患(うつ病、不安症、PTSD、ADHDなど)への対応等がある。
 
政府は、10年間のヘルスプランの一環として、追加で8,500人のメンタルヘルス従事者を採用し、サービス強化を進めている。