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2025.09

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規制緩和以来最大の事業者再編
2025年8月11日、4番目に電気通信事業に参入し、事業規模的にも第4位だったSinba Telecom(旧TPG Singapore)が、移動体で約200万加入を持つM1の電気通信事業を14億3,000万シンガポールドルで買収することを発表した。また、12日にはスターハブが、MyRepublicの固定ブロードバンド事業を買収することを発表した。両事案ともに現在IMDAが審査を行っているが、M1の事業買収が認められれば、1997年の電気通信市場の自由化以来の大型の業界再編が行われることになる。
 
Simbaは、2020年に10シンガポールドルで国内通話無料でモバイルデータが月50G利用可能な商品を投入するなど、移動体とブロードバンドの低価格商品で電気通信市場に攻勢をかけてきていた。価格競争については、MVNOの参入が更に拍車をかけ、月37シンガポールドルで、シンガポール、マレーシア、インドネシアでローミングしながら、モバイルデータを100G利用可能な商品も投入されてきている。こうした市況もあいまって、M1の親会社であるKeppel(1)は、自身の事業再編に伴い電気通信事業から手を引くことを決めたようである。
 
(1) Keppel Ltd.は、投資コングロマリット、得手の事業はインフラ関連と不動産。