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2025.09

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BBC、デジタル移行の社会経済的影響に関する報告書を発表
英国放送協会(BBC)が2025年8月7日に発表した、BBCとEveryone TVが共同でPwCに委託した調査報告書によると、完全なデジタル・インクルージョンを実現すれば、生産性と雇用の増加により、年間211億ポンドから308億ポンドもの付加価値(GVA)を生み出すことができる。この調査結果は、インターネットベースのテレビ(IPTV)への管理された移行が、デジタル・インクルージョンを促進するように設計されていれば、科学・イノベーション・技術省(DSIT)の「デジタル・インクルージョン行動計画」や労働・年金省(DWP)の「Get Britain Workingプログラム」など、より広範な政府のイニシアティブを大幅に補完できることを示唆している。
 
現在、英国のテレビ保有世帯の85%(2,300万世帯)がインターネットに接続しており、視聴の一部または全部をオンラインで行っている。さらに、英国世帯の4分の1近く(700万世帯)が、インターネット経由でのみテレビを視聴しており、2029年に転換点を迎えると予測されている。
 
BBCは、完全なデジタル社会への移行において、テレビが果たすべき役割は大きいと考えている。デジタルから疎外されたグループ(失業者、障がい者および75歳以上の高齢者)が接続でき、デジタルスキルを構築できるように支援する、管理されたIPTVへの切り替えは、広範な社会経済的利益を実現するきっかけとなる可能性がある。
 
そのため、BBCは、アクセシビリティを重視し、既存のデジタルサービスで十分なサービスを受けられていない人々のニーズに対応するため、直感的なユーザーインターフェースを備えた革新的なストリーミングメディアデバイスの開発を検討している。
 
(注1)
https://www.bbc.co.uk/mediacentre/articles/2025/the-socioeconomic-impact-of-digital-transition