2025.09
中国、AIエージェントの産業構築を加速

中国情報通信研究院(CAICT)人工知能(AI)研究所が発表した「AIエージェント技術と応用の研究報告書(2025年)」によれば、中国企業は多様なエージェント型製品を相次いで開発し、市場拡大に積極的に取り組んでいる。技術面では軽量化や環境適応性、ツール連携など実装を重視した成果が見られる。製品面では用途特化型やカスタマイズ型が進展し、カスタマーサポート、営業支援、パーソナルアシスタントなどで実用化が広がっている。
その中で、中国移動は2025年7月に次世代AIエージェント「霊犀(Lingxi)2.0」を発表した。
モビリティ分野では、膨大なデータベースを構築し、ユーザは簡単な音声コマンドで、旅行プランの作成、航空券の購入など、包括的な付帯サービスを同時に提供することができる。
日常生活利用では、ユーザの生活アシスタントとして、カスタマイズされたパーティープランの作成、レストランのスマート検索からパーティーのアクティビティの提案、開催場所の送信を一括でサポートする、シームレスな体験を実現する。
家庭利用では、家族の健康状態をリアルタイムでモニタリングし、医師の診療予約の照会など、あらゆる健康サービスを提供する。また、ユーザの健康記録データに基づき、病気のリスク分析や健康管理のアドバイスも提供する。
オフィス利用では、40種類以上のAIによる文章作成およびコンテンツ生成機能に対応し、ユーザの正確な情報検索や要約作成などを支援する。わずか15分で専門的かつ最先端の技術分析レポートなどを作成することもできる。
通信利用では、音声技術により、ブロードバンドの設置申し込み、通話料金明細の確認などのプロセスを音声コマンドで操作し、操作手順を簡略化することができる。