[HTML]
H1

詳細ページ

お知らせ表示

2025.08

  • アメリカ
  • モバイル
  • 注目のICTトピック
FCCの周波数オークション権限、予算調整法成立で2年以上ぶりに復活
2025年7月4日、トランプ大統領は、「一つの大きな美しい法案」と呼ばれる予算調整法案(HR 1)に署名した。この中には、2034年までFCCの周波数オークション権限を認める規定も含まれており、これにより、2023年3月9日に失効した同権限は2年以上ぶりに復活する。

ただし、同法では、この権限は国防総省のシステムが利用している3.1-3.45GHz帯や、7.4-8.4GHz帯には適用されないことも明記されている。

同法は、FCCに対して、この期間中に850億ドル以上のオークション収益を上げることも求めており、1.3GHzから10.5GHzまでの帯域から新たにオークション等により商用利用に提供できる周波数として少なくとも800MHz幅を特定するよう義務付けている。

このうち500MHz幅は、商務次官補がFCCと協議の上、連邦ユーザが使用している帯域を非連邦ユーザに割り当てる、または、連邦と非連邦ユーザの共用ベース、または、これらの組合せにより商業免許帯として特定しなければならない。商務次官補は、法施行から2年以内に200MHz幅以上、同4年以内に残りの帯域を特定することが求められる。

商務次官補が特定した500MHz幅の帯域について、FCCは、法施行から4年以内に200MHz幅以上の周波数について一つ以上のオークションを完了しなければならず、また、同8年以内に残りの帯域で一つ以上のオークションを完了しなければならない。

この500MHz幅とは別に、FCCは、300MHz幅以上の帯域についてオークションを通じて免許を交付することが義務付けられており、これには法施行後2年以内に3.98-4.2GHzのCバンドから最低でも100MHz幅についてオークションを通じて免許を交付することも含まれている。

その他、同法は、商務省に対して、2.7-2.9GHz、4.4-4.9GHz、7.25-7.4GHzでの連邦政府による利用について調査、分析を指示しており、そのために5,000万ドルの予算を割り当てている。

FCCは2025年2月に3.98-4.2GHzの高域Cバンドについて調査を行う手続きを開始しているほか、7月の公開会合では、事業者から返還された帯域を含む、FCCが所有するAWS-3帯免許をオークションする入札規則を含む決定を採択している。