2025.07
中国電信、低空経済産業の発展に注力

中国電信は一貫して低空経済産業の発展に注力しており、2025年6月に南京市にて「第2回中国電信低空経済協力発展大会」を開催した。現在では全国28の省において400件を超えるプロジェクトを展開している。大会初開催時には80社未満であった産業連盟の加盟企業数は、現在では150社を超える規模に拡大した。
同社は今後、ネットワーク、クラウドとクラウドネットワークの融合、AI、量子技術およびセキュリティという四つの中核分野において、技術的ブレークスルーの更なる追求を方針として掲げている。また、クラウド、ネットワーク、データ、インテリジェンス、セキュリティ、量子、デジタルプラットフォームという七つの戦略的革新技術を統合し、低空経済の能力体系を質・量ともに高度化させることを目指している。
さらに同社は、低空経済の中核基盤として「1+1+3+N」モデルを構築した。この構成は、まず低空経済に対応する総合サービスソリューションの基盤を土台とし、全国をカバーする「低空智聯ネットワーク」がもう一つの柱として据えられている。この二つの要素を軸に、低空インフラの運用管理、サービスの監督管理、飛行業務の支援という三つの主要機能が中核を成す。これらの機能を統合的に運用することで、公安、緊急対応、水利、都市および農村ガバナンスといった幅広い実用シーンに対応可能な能力体系が形成され、低空経済の発展を包括的に支える構造となっている。
ちなみに、中国電信は、5G-A低空通信ソリューション開発の一環として、2024年7月に、中興通訊(ZTE)の協力により、江西省▲州市で5G-A低空通信の検証を完了し、低空高度300mにおけるシームレス・カバレッジを完成した。既存ネットワークの最適化、微調整されたビーム構成とネットワーク設計を通じて、低空ネットワークの迅速な展開を実現した。平均して3kmの間隔で基地局が設置され、低空高度100mの下り速度は451Mbps、上り速度は113Mbpsに達し、4K高精細映像のスムーズな伝送も可能となっている。(▲左章右貢の字)