欧州委員会は2030年までの欧州デジタル社会化計画「2030 Digital Decade」の中間報告を公表した。この報告では、以下の課題に対して、より一層の投資、関連機構の構造改革、域内企業への各種認可手続きの簡略化が求められるとしている。
- 超高速接続サービス基盤の整備と国際通信基盤のセキュリティ強化
- クラウド・AIサービスや半導体や量子インフラの素材開発の振興
- デジタル専門人材育成
- 域内事業者による公的サービスのオンライン化
- 恒久的かつ安全なエネルギーの供給元
- AI、半導体、量子コンピュータ等の分野での軍と一般企業の協力
- 偽情報や未成年保護等への統一的対応体制
また、EUジョイントリサーチセンターは、上記の課題の解決に関する各国の予算額を比較、国によりばらつきはあるものの、2030年までの目標達成には平均して20%の増額が必要であると推計している。