[HTML]
H1

詳細ページ

お知らせ表示

2025.07

  • ベトナム
  • セキュリティ、プライバシー
  • 注目のICTトピック
テレグラムへの接続をブロックするよう政府が電気通信事業者に通達
科学技術省(2月に旧科学技術省と情報通信省が合併)は、6月からテレグラムをブロックするよう各通信事業者に通達を出した。科学技術省によると、9,600のテレグラムのグループのうち68%がベトナム法に触れたり、詐欺に関与したり、薬物の違法取引に関与しているという公安省からの報告を受け、サイバーセキュリティの観点から、ブロックするとしている。

5月23日にはテレグラム側が、政府から5月27日までに、新たに出された電気通信関連規制によって定められた標準サービス告知手続に従って対応するよう求められているとコメントを出している。ロイターによると、政府関係者は政府が犯罪捜査の一環として求めたデータをテレグラムが提出しなかったことが、本件につながっているとしたようである(1)。

エンド・トゥ・エンドの秘匿性の高いアプリとしてテレグラムは利用者を拡大しており、情報流通について敏感なベトナム政府は、その利用法について正面から切り込んだ形となる。なお、2024年のSeasiaの統計によるとベトナムでのテレグラム利用者数は約1,180万で世界7位にカウントされている(2)。

テレグラムに対しては、6月19日にマレーシアでも二つのグループで違法に当たるコンテンツを流通させているとして、規制機関の通信マルチメディア委員会が、裁判所の削除命令を取得している。

(1) https://www.reuters.com/sustainability/society-equity/vietnam-acts-block-messaging-app-telegram-government-document-seen-by-reuters-2025-05-23/
(2) https://seasia.co/infographic/top-telegram-users-by-country-2024