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2025.07

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英国政府、「英国10か年インフラ戦略」を発表
英国政府は2025年6月19日、「英国10か年インフラ戦略(UK Infrastructure: A 10 Year Strategy)」を発表した(注1)。これは、政府がインフラに投資し、「資金が効果的かつ効率的に使われること」を保証するための長期計画を示しており、「プロジェクトの計画と実施方法に関する新たなアプローチを示す」ものである。政府は今後10年間で少なくとも7,250億ポンドを経済及び社会インフラに資金を投入する。当該インフラには、住宅、交通、水道、クリーンエネルギー、原子力エネルギー、学校、病院、デジタルコネクティビティ(「プロジェクト・ギガビット」を通じた高速インターネットアクセスへの継続的な投資)などが含まれる。

本戦略は、良質な雇用を創出して人々を結び付け、新しい住宅や地域コミュニティを支援し、人々が不可欠な公共サービスに依存できることを保証し、変化する世界に対応できるレジリエンスを提供することで、英国のあらゆる地域で生活水準を向上させるという政府の成長ミッションを実現するための中核を成すもの。英国におけるインフラ投資は、あまりにも不安定で低水準であり、生産性と賃金が阻害され、その実現には時間とコストがかかっていた。政策と実施の両面において、セクター間を超えて、政府と産業間の調整が不十分であった。これを実現するには、新たなアプローチが求められていた。

英国10か年インフラ戦略では、政府は過去の失敗を修正するためにこれまでと異なる方法を採用し、短期的な発表よりも長期的な成果を優先し、投資を誘致するために必要な確実性と安定性を提供し、英国のサプライチェーンと雇用を促進し、あらゆる種類のインフラの計画と実施を改善するために統合的な視点を取り入れている。

本戦略では国家インフラ・サービス変革局(National Infrastructure and Service Transformation Authority:NISTA)が中心的な役割を果たしており、2025年7月に新たな「インフラ・パイプライン」を策定する予定である。

(注1)
https://www.gov.uk/government/publications/uk-infrastructure-a-10-year-strategy