2025.05
- インドネシア
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厳しい取締によってオンライン賭博の80%が減少
そもそも賭博自体が禁じられているため、インドネシア政府はオンライン賭博撲滅に取り組んでおり、通信デジタル大臣も就任の際に最初の目標にオンライン賭博の取締を掲げ、精力的に対応を行っている。
2025年第一四半期については、前年同期に比べて80%以上削減できたとオンライン賭博撲滅タスクフォースが発表した。タスクフォースの中心は警察、通信デジタル省、金融サービス庁、中央銀行で、疑わしい銀行口座やコンビニでの送金サービスにまで手を入れることができる。
成果として示されている数字は、130万以上のネットワーク・コンテントを閉鎖させ、制限をかけたSIMカード数を増やし、警察は約5,000億ルピア(約44億円)の賭博関連資金を回収した。また、取締効果を示すものとして、90兆ルピア(約7,900億円)に上っていたオンライン賭博関連とみられる電子送金が47兆ルピアにまで削減されている。今後、デジタル空間における年少者保護大統領の実施に伴い、賭博のみならず違法情報対策の取組が拡大する。