2025.05
CAC、モバイルインターネット未成年者モードの導入を正式に発表
国家インターネット情報弁公室(CAC)は2024年11月、「モバイルインターネット未成年者モード構築ガイドライン」を公表し、必要な技術要件を示した。
これに従い、2025年4月、CACは18歳未満の未成年者を対象とした「モバイルインターネット未成年者モード」の導入を正式に発表した。
操作面では、スマート端末、アプリ、プラットフォームの三者連携により、「ワンクリック」で未成年者モードを起動できるようになっており、保護者にとっても利用のハードルが低く設定されている。
コンテンツ面では、年齢やジャンルに応じた推奨コンテンツの仕組みが構築され、未成年者に適した良質なコンテンツが大幅に拡充されている。
機能面では、ネット利用時間の管理、利用可能時間帯の設定、休憩を促すリマインダー機能などが利用可能となっている。
これまでに、HUAWEI、OPPO、ZTE、Xiaomi、vivoといった大手端末メーカーが既に未成年者モードに対応しており、ショート動画、SNS、電子商取引などのアプリにおいても対応のためのアップデートが完了している。
なお、中国における未成年者のインターネット利用について、2020年に行われた「未成年者保護法」の改正により、未成年者のネットリテラシー教育の強化や、未成年者のネットコンテンツの監督管理の強化、未成年者の個人情報保護の強化、ネット依存防止などに対する規定が明記された。
また、中国で初めてとなる、未成年者のインターネット利用に関する保護を目的とした包括的な特別立法として、CACは2023年10月に「未成年者インターネット保護条例」を公布し、2024年1月1日より施行した。