2025.05
トランプ政権発足100日、テック大手の米国製造業への投資を成果としてアピール
トランプ大統領は就任100日目にあたる4月30日に開催された支持者集会で、これまでの政策成果をアピールした。ICT分野では、複数の大手テクノロジー企業が新興技術を支える米国製造業に数十億ドルを投資することを約束したと述べた。主な内容は以下のとおり。
- 半導体大手NVIDIAは、複数の製造パートナーと協力し、今後4年間で米国内に最大5,000億ドル規模のAIインフラを構築する。同社は既に、アリゾナ州にある台湾TSMCの工場で次世代GPU(画像処理半導体)「Blackwell」の製造を開始しているほか、テキサス州で台湾フォックスコン及び台湾ウィストロンとそれぞれAIス―パーコンピュータの製造工場を共同建設する計画である。
- ソフトバンクは、オラクルやオープンAIとともにAIインフラ構築に5,000億ドルの投資を約束した「スターゲート」プロジェクトを拡大する。同社の孫正義会長兼CEOは、米国におけるAIインフラ拡大に2,000億ドルを追加投資することを約束した。
- IBMは、1,500億ドルをコンピューティング(新しい量子コンピューティングシステムの研究開発を含む)に投資する。
- アップルは、全米9州での製造工場拡大等に5,000億ドルを投資する。