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2025.05

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AT&TはFirstNetセルサイト1000基追加、今後はルーラル地域等でさらなるカバレッジ拡張へ
2025年4月16日、ファースト・レスポンダー・ネットワーク機構(First Responder Network(FirstNet)Authority)との契約に基づき、公共安全向けブロードバンド・ネットワークを構築しているAT&Tは、専用に割り当てられている700MHz帯周波数(Band 14)を利用して1,000か所のセルサイトを新たに設置したことを発表した。

これは、FirstNet機構とAT&Tが2024年2月に発表した総額80億ドルに上る10年間の投資イニシアチブの一環で、AT&Tは2025年末までに完了する計画を9か月前倒しで達成した。

これらの新サイトは、46の州とワシントン・コロンビア特別区(DC)にまたがるファーストレスポンダーの任務をさらにサポートし、その3分の2以上はルーラル地域と部族地域に集中、さらに、その大半は、消防署、警察署、裁判所、病院など公共安全上の重要な拠点へのカバレッジを強化している。

これは、公共安全がより多くの場所でカバレッジ、容量、専用周波数帯を拡大したことを意味しており、その中には、「FirstNet MegaRange」ソリューションで他の通信事業者の6倍の信号強度を送信できるようになったことも含まれる。

現在、3万以上の公共安全機関や組織がFirstNetを選択しており、その接続は710万回線以上に上る。ここでは、4G/5Gにわたって、FirstNetを使うファーストレスポンダーに対して常時、プライオリティとプリエンプションを提供する。

FirstNetは、既に99%以上のファーストレスポンダーをカバーしているが、FirstNetは、国内の最も遠隔地域にいる人々を含む、すべてのファーストレスポンダーと拡張された公共安全コミュニティのために設計されたものとなるため、AT&Tは、FirstNet機構とともに、公共安全機関によって特定された部族、準州、ルーラル地域に特化した追加の専用サイトの構築にも着手している。

AT&Tは、その一環として、ルーラル地域のネットワーク事業者と協力し、FirstNetカバレッジを迅速に拡大するため約1,200の専用サイトを立ち上げた。

FirstNet機構は、こうした専用サイトを構築する必要がある地域を特定するため、2024年だけでも、公共安全コミュニティと1,400回以上の機会を設け、5万3,000人以上のファーストレスポンダーや主要関係者に接触した。

また、こうした地域へのカバレッジ提供という観点では、AT&Tは、この700MHz公共安全帯を使い、衛星事業者AST SpaceMobileの低地球軌道(LEO)衛星からユーザ端末への直接アクセスを提供する一時的な認可をFCCから2025年4月15日付けで取得しており、年内にはフィールド試験が行われる見込み。

FirstNetのネットワークを提供するAT&Tの契約は2042年に期限を迎える一方、FirstNet機構のネットワーク運営に関する法的権限は2027年2月に失効することになっており、その継続には新たな立法措置が必要となる。主要な公共安全団体17者は2025年3月21日付けで、関連する連邦議会委員会幹部メンバーに対して、FirstNetの権限延長を支持する書簡を送付しているほか、FirstNet権限延長は幅広く支持されており、今後は議会での検討が行われる見込み。