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2025.03

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米国で拡大する衛星経由の緊急/非緊急メッセージングサービス
2025年3月19日、Verizonは、Samsung Galaxy S25シリーズ及びGoogle Pixel 9シリーズを使うユーザが、地上ネットワークが圏外となる場合でも、衛星ネットワーク経由で他のユーザと非緊急のテキストメッセージを追加料金なしで送受信する機能を順次提供していくことを発表した。

これは、衛星からスマートフォン等の端末向けに非地上系ネットワーク(Non-Terrestrial Network:NTN)サービスを法人向けに提供するSkyloとの提携によるもの。

この提携により、Verizonは2024年8月にはPixel 9シリーズ、2025年2月からはGalaxy S25シリーズのユーザ向けに緊急SOSメッセージングサービスと位置情報共有サービスを開始していた。

また、Skyloは、3月20日、MVNO事業者となるCharterとComcastとも提携を発表、これにより、Galaxy S25シリーズ及びPixel 9シリーズを使うCharterのSpectrum Mobile、ComcastのXfinity Mobileユーザは、セルラーネットワーク又はWi-Fiサービスが利用できない場合にSkyloの衛星ネットワーク経由で緊急メッセージングサービスを利用できるようになる。

衛星経由の緊急メッセージングサービスに関しては、端末メーカーが独自に提供する事例もあり、Appleは衛星事業者Globalstarとの提携を通じて、2022年9月に販売が開始されたiPhone 14シリーズから対応、また、GoogleはSkyloとの提携を通じて2024年8月からPixel 9シリーズのユーザ向けに提供している。

衛星経由の非緊急メッセージングサービスに関しては、T-Mobileと衛星事業者Starlinkも取組みを進めており、2025年1月27日からベータテストを開始、2月9日からパブリックベータを開始しており、商用サービスは7月開始を計画している。この機能は、T-Mobileが提供する最上位の定額プランGo5G Nextプラン加入者には追加料金なしで提供され、その他プランでは月15ドル、VerizonやAT&Tといった他事業者加入者には月20ドルで提供される。

衛星経由のビデオ通話サービスに関しては、VerizonとAT&Tはそれぞれ、2025年2月24日、衛星事業者AST SpaceMobileと協力して初のNTNビデオ通話を成功させたことを発表、これらトライアルは、Verizon又はAT&Tが所有する周波数帯のセルラーネットワークに接続する端末とASTが運用する商用BlueBird衛星5基に接続する端末間で行われた。