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2025.02

  • 中国
  • クラウド、ビッグデータ、コネクティッド
DeepSeek-R1のリリースに伴い、「AI‐クラウド」の普及が加速へ
中国電信のクラウドサービス「天翼雲」は2025年2月1日、自社開発のインテリジェントコンピューティング統合プラットフォーム「息壌」が、LLM「DeepSeek」R1/V3シリーズとの統合と最適化を完了した旨を発表した。これにより、中国電信は、新興企業DeepSeekが1月20日に公開した同社初となる推論モデルを実装した最初の基礎通信事業者となった。

「息壤」は、DeepSeek-R1/V3シリーズモデルを対象に、期間限定の無料推論APIサービスも開始した。開発者に対し、安定性の高いプロダクショングレードのAPIを提供することで、自社及びサードパーティの大量の計算力のスケジューリングを行い、アクセス要求の数に基づいて自動的に容量を拡張し、大規模なエンタープライズレベルの展開のニーズに対応する。

中国電信に続いて、中国移動や中国聯通を含むすべての基礎通信事業者、テンセントクラウド、アリババクラウド、百度クラウド、華為クラウドなど主要クラウドベンダー各社も相次いでDeepSeek-R1との連携を完了した。

また、チップメーカーの天数智芯(Iluvatar CoreX)とAI開発企業のGitee AIも、DeepSeek-R1との連携作業をわずか1日で完了させ、各種LLMサービスを開始した。天数智芯は、ソフトウェア・エコシステムと汎用GPUアーキテクチャの強みを示し、同社の汎用GPU製品が使いやすく、導入が容易で、ゼロコストで移行できるという特徴を際立たせた。

このように、DeepSeekとクラウド事業者の連携により、今後、DeepSeek側のサーバーの負荷が軽減されるだけでなく、より多くの企業によるクラウドの利用が促進され、最終的には「AI‐クラウド」の普及に伴う新たな産業構造の形成が加速すると見込まれる。さらに、中国製GPUとの連携によって、DeepSeekモデルのトレーニングおよび推論の計算効率が向上し、中国における自己完結型のAI産業チェーンの確立にも寄与すると期待される。