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2025.01

  • スペイン
  • ブロードバンド・ICT基盤整備
テレフォニカ、2025-26年ユニバーサルサービス事業者へ
国家市場競争委員会(CNMC)は1月15日、政府が2025-26年のユニバーサルサービス事業者にテレフォニカを指定する方針であることを公表した。ユニバーサルサービスは、「2014年一般電気通信法」の規定に基づき、「一定の品質を有し、地理的条件にかかわらず、利用可能な価格で、すべての利用者が利用できる」固定電話、固定ブロードバンドなどの通信サービスとされており、従来よりテレフォニカが請け負っていた。事業者選定に関しては、通信事業者の入札をベースに、デジタルトランスフォーメーション・公務省(MTDFP)が指名するが、同省が2024年12月に実施したコンサルテーションで入札の意向を示す通信事業者がいなかったため、過去の実績に基づきテレフォニカを継続して同サービス事業者に指名することとなった。
 
ユニバーサルサービスの品質については、各期間で見直されており、特に固定ブロードバンドについては、近年のサービス需要に対応するため、2023年にデータ伝送速度を下り1Mbpsから10Mbpsへ引き上げられている。現在、2025-26年期のサービス内容が検討されているが、CNMCは、固定ブロードバンドの品質を更に改善する勧告を提出している。主な勧告内容は以下のとおりである[1]
 
  • データ接続速度:ブロードバンドの最低速度を現行の下り10Mbpから30Mbpsに引き上げ、更に努力目標として100Mbpsに定める。
  • データ容量:無線技術・衛星技術を使ったデータ容量の上限を従来の45GBから150GBに引き上げる。
  • 技術条件:ユニバーサルサービスとして提供するブロードバンド技術を定め、いかなる状況でも最低速度が保証される技術環境を確保する。
  • 透明性:ユニバーサルサービスの条件・料金・契約手続きなどに関する情報をテレフォニカのウェブサイトにおいて公開し、情報の透明性を確保する。