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2025.01

  • イギリス
  • 郵便・物流
ロイヤルメール、自社専用小包ロッカーを導入へ
英郵便事業体ロイヤルメールは、2025年前半までに自社専用小包ロッカー250台を導入する。これは、ネット通販利用者とマーケットプレイス販売者の需要の高まりに応じて小包受取所の増設を急ぐ戦略の一環。

競合事業者のDPDやエヴリ等がクアディエントやインポストといったロッカー事業者を利用した小包ロッカー網に注力している中、ロイヤルメールは郵便局会社との契約で独占的に郵便局を利用することにより、小包ロッカーを導入していなかったが、郵便局会社との独占利用契約が2020年に終了し、郵便局会社は他の競合他社とも提携を開始した。ロイヤルメールは、配達の遅さや書状の配達を後回しにしているという批判を受けて、2023年12月、小包ロッカーを利用する計画を発表した。

2024年2月に、ロイヤルメールは、ペイポイント(PayPoint ※英国でマルチチャネル決済および小売サービス用のシステムを提供している企業)が全国展開している小包受取所「コレクトプラス(Collect+)」利用の複数年契約を結んだ(コレクトプラスは、既に多くの競合他社が利用している)。

さらに2024年3月にクアディエントと提携し、クアディエントの小包ロッカーで、返品小包と料金前納小包の発送サービスを開始した。

また、2024年夏には、翌年の営業開始を予定している小包ロッカーのスタートアップ企業YEEP!と提携契約を結んだ。この契約のもとで、ロイヤルメールの顧客には、2025年1月から、新たに年中無休24時間利用可能な小包ロッカーが提供されることになった。

ロイヤルメールが、今回導入した最初の小包ロッカーは、ロンドンにあるマウントプレザント郵便センターの屋外に設置された。新しい赤色の小包ロッカーは同社の顧客専用で、今後、配達局の屋外や小売店など、人通りが多く便利な場所に設置され、24時間365日利用できる。当初は、これらの小包ロッカーは、ラベル印刷を含む小包発送サービスのみを提供し、中古品市場で衣類などを販売する人や、従来のネット通販で返品する人の増加に対応する。近い将来、この小包ロッカーで小包を受け取ることもできるようになる。