2025.01
EUに続き韓国でAI産業促進と安全の両立するAI基本法が成立
韓国が、EUに引き続き世界で二番目に包括的なAI法を有する国となった。AI産業促進と安全面確保の両立を図る「人工知能発展と信頼基盤造成等に関する法律(以下AI基本法)」制定案が昨年12月26日に国会本会議で可決された。韓国は世界でAIトップ3国家入りを目指し、2024年中にAIガバナンスを整え、AI基本法制定はその中で最も重要なステップと位置付けられている。AI基本法の施行は2026年1月。
AI基本法は①国のAIガバナンス体系、②AI産業の体系的育成、③AI関連の危険の予防措置を盛り込み、主な内容は次のとおり。
-3年ごとのAI基本計画策定。国家AI委員会やAI安全研究所の運営根拠
-研究開発や学習用データ、AIデータセンター、集積団地等AI産業育成支援
-高影響AI・生成AIに対する安全・信頼基盤造成。民間によるAIの安全性検証、AI影響評価に対する政府の支援根拠等
政府は下位法やガイドライン制定の後続措置を2025年上半期中に進める予定。