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2024.12

  • ドイツ
  • 郵便・物流
戦略2030 - 持続可能な成長の加速
ドイツポスト(DHLグループ)は2024年9月23日、「戦略2030 - 持続可能な成長の加速」を発表した。2023年比で2030年までに売上高50%増を目指す同戦略では、五つの重点分野を設定している:①ライフサイエンス&ヘルスケア(年平均成長率10%超)、②新エネルギー(同15%超)、③地域的な追い風を活用した事業展開、④eコマース(同7%)、⑤デジタル販売の拡大。

過去5年間の「戦略2025」では、パンデミックやサプライチェーンの混乱など、グローバルな課題を乗り越え、「選ばれる雇用主」「選ばれるサービス提供者」「選ばれる投資先」という三つのボトムラインで進展を達成した。

「戦略2030」では、この三つのボトムラインに加え、「選ばれるグリーン物流」を4番目の戦略的ボトムラインとして統合。2050年までの事業の脱炭素化に向け、2030年までに持続可能な航空燃料(SAF)の30%混合などを目指す。

また、経営管理構造の簡素化も推進。五つの事業部門(エクスプレス、グローバルフォワーディング/フレイト、サプライチェーン、eコマース、ポスト&パーセル・ジャーマニー)の法的構造を整備し、より柔軟で機動的な体制の構築を図る。この一環として、ポスト&パーセル・ジャーマニーとeコマースを独立法人化するが、「ドイツポストAG」の名称は継続使用する。実施には1~2年を要する見込みである。