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2024.12

  • 韓国
  • ソーシャル・サービス
韓国で大手メタバースプラットフォームが相次ぎサービス終了
AIブーム本格化の陰で、この数年間国を挙げて産業促進を図ってきた韓国のメタバースブームはひっそりと終焉している。これに追い打ちをかける形で国内の大型メタバースプラットフォームのサービス終了が2024年に相次いだ。
 
世界初の行政メタバースプラットフォームとして鳴り物入りで2023年にサービスを開始したソウル市の「メタバースソウル」が2024年10月中旬にサービスを終了。そして、12月中旬にはモバイルキャリア最大手SKテレコムが力を入れてきたメタバースサービス「ifland」の2025年3月末での終了を発表した。
 
メタバースソウルは2026年までに三段階に分けてサービス種類を増やす計画であったが、利用状況は開始初期から低調で、ソウル市長がサービス開始から2年目で打ち切りの英断に踏み切った。現時点ではメタバースならではといえる公共サービスが不在であったことが最大の敗因といえる。iflandは特に、NAVERの「ZEPETO」とともに、韓国の二大メタバースプラットフォームと目されてきた。SKテレコムは現在、AI企業として生まれ変わるべく社の資源と組織体制をAI中心に振り向けている。メタバース運営のノウハウも今後AI事業に活かすとしている。日本は韓国より一足遅れてメタバースを取り入れだしたが、韓国でのメタバース卒業の動きがどのように波及してくるか、日本の今後の動向も注目される。