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2024.12

  • 中国
  • 次世代ICT
次世代北斗衛星ナビゲーションシステム、2035年に完成の見込み
2024年11月に中国衛星測位システム管理弁公室によって発表された北斗衛星ナビゲーションシステムの発展計画によると、次世代のシステムに関する主要技術の開発は2025年までに終了し、2027年頃に試験衛星3基を打ち上げ関連技術の実証が行われる。また、2029年頃から衛星を順次打ち上げ、2035年にはネットワークの構築が完成する見込みである。

「精確かつ信頼できる」「各状況に対する最適な接続」「インテリジェント化」「ネットワーク化」「柔軟性」といった特徴を備える次世代北斗衛星ナビゲーションシステムは、世界各地のユーザや他のPNT(測位、ナビゲーション、時刻提供)システムに対し、地表の広い空間と地球近傍でのメートル級から10センチ級までのリアルタイム、高精度かつ完備されたPNTサービスの提供が可能となる。

北斗プロジェクトは1994年に立ち上げられ、以降、1号、2号、3号システムの順で整備が進められてきた。2024年9月19日に、北斗衛星ナビゲーションシステムを構成する最後の2基となる、59基目と60基目衛星が打ち上げられ、これらの衛星は、次世代新技術の試験及び試験的運用を実施するためのもので、衛星搭載原子時計の配置がアップグレードされ、新型衛星間リンク端末を搭載しており、システムとの接続後、北斗3号システムの信頼性とナビゲーションのタイミング、グローバル範囲のSMSサービスなどの機能がさらに改善される見通しである。

ちなみに、北斗3号システムの運用は2020年7月31日より正式に開始し、世界120以上の国と地域で利用され、1億以上のユーザにサービスを提供している。同システムで発生した時間基準は300万年で1秒の誤差に留まり、主に測位・時報サービス、グローバル範囲でのSMS、国際捜索救助サービス、地域範囲でのSMS、精密単一地点測位サービス、衛星強化サービス、地上強化サービスの7種類が提供されている。