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2024.12

  • エストニア
  • 郵便・物流
エスティ・ポスト、小包ロッカーに書状投函口を追加する方法を試行
現在、どの国においても、書状郵便物は急激に減少し、小包利用は大幅に拡大している。

その状況はエストニアでも明らかで、エスティ・ポスト(Eesti Post:ブランド名オムニバ)は、小包ロッカーに書状の投函口を追加することで、書状サービスを簡素化しようとしている。同社はエストニアでユニバーサル郵便サービスを提供している。

エストニア公共放送(ERR)の取材に対し、エスティ・ポストは、小包ロッカーと書状差出箱の統合に向けて動いているとして、「今年に入って、当社は郵便差出箱を小包ロッカーの近くに設置している。また、小包ロッカーに書状投函口を追加する方法もテストしている。適切なプロトタイプが見つかれば、国内でより広範にそれを導入できる」と語った。

同様の書状差出と小包ロッカーの統合設備事例としては、オランダのポストNLが2016年に実証実験を開始した(今年の9月には、今後1年半に郵便差出箱は500基以上削減する一方で、小包ロッカー117台と書状投函口の付いた小包ロッカー362台を全国に設置する計画を発表している)。小包ロッカーの先駆け的存在である「パックステーション(Packstation)」を生み出したドイツポストDHLも、書状差出箱が統合された「ポストステーション(Poststation)」について2021年に実証実験を行い、現在は拡大中。

ラトビア・ポストでは、既に今年の3月に書状差出箱付きの小包ロッカーを導入しており、現在、すべての屋外設置型小包ロッカーを書状差出箱付きのものに変更している。

また、ポストノルド・スウェーデンは同じく今年の5月に書状差出しと小包取扱のできるハイブリッド型郵便差出箱の実証実験を行っている。このハイブリッド型郵便差出箱には、小包ロッカー部分に毎日小包が配達されるため、小包配達時に書状の取集も行うことで、郵便差出箱部分も毎日空にすることができるとし、ポストノルドは、国内の数千基の郵便差出箱のハイブリッド型への置き換えが可能と考えている。

一方、英国のロイヤルメールは、2018年8月に、既存の大型郵便物用の郵便ポストを活用した小包専用の投函ポストを試行し、この成功を受け、2019年には全国の主要都市で、書状用の郵便差出箱1,400基を、開口部の大きい、安全性の高い設計のものに交換する大規模な転用を行っている。