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2024.12

  • マレーシア
  • モバイル
5G第二事業者は、加入数3位のUモバイルに決定
2024年11月1日、通信マルチメディア委員会は、第二5G事業者として、技術的要件と商用展開性から審査し、Uモバイルを選定したことを発表した。セルコムディジは大型合併によって約50%の加入数を持ち、その合併前には積極的な展開で最大事業者だったマキシスも審査に参加しており、加入数やこれまでの経験を持ち4G網のカバレッジが大きな両社ではないことに様々な声が上がっている。

5Gについては、各社が試験免許を受けていた中で、2021年以降、政府保有の単独事業者DNBがネットワーク構築を行い各社に卸売する方針で展開してきた。しかし、現政権に交代した後に政策変更の形で第二事業者の参入が動き出した経緯がある。また、Uモバイルはシンガポールの政府投資会社テマセク系が48%を保有し、ジョホール州のスルタンのイブラヒム・イスカンダル現国王(1)が主要株主である。

11月7日には通信大臣がコメントを発表し、6日には通信マルチメディア委員会が今後の5G展開に関するプレスリリースを行った。Uモバイルも10日にテマセク系からの投資を20%まで削減することを発表している。

なお、第二5G網の整備資金については、国庫の補助はなく、Uモバイルによる単独整備となり、DNBは継続して5G網の敷設、運営と卸売りを行う。また、700MHz帯と3.5GHz帯でDNBが保有している5G用周波数の半分ずつがUモバイルに譲渡される予定である。


(1)元首となるマレーシア国王は、各州のスルタンから5年の任期付きで選ばれる。政治の実権については、首相が持つ。