2024.12
ロボット普及で韓国が世界一
国際ロボット連盟(International Federation of Robotic:IFR)が11月に発表した「World Robotics 2024」報告書によると、韓国が世界で最もロボット高密度国とされた。韓国の2023年時点のロボットと工場従業員の割合は、従業員1万人当たりロボットが1,012台とされる。IFRの伊藤会長によると、強力な自動車産業と世界的に有名な電子製品部門を抱える韓国は産業ロボットを最も多く利用している国であるという。
ロボットは第4次産業革命の戦略育成技術の一つとして継続的な強化が図られ、特に韓国では現場への導入が積極的に進められている。韓国のICT展示会でも様々な分野のロボット展示が目に付く。
ロボット密度は国家間の製造業の自動化水準の比較に有用な指標とされる。今回の報告書でロボット高密度国トップ5は、韓国・シンガポール・中国・ドイツ・日本の順である。日本の工場職員1万人当たりのロボット台数は419台。米国は295台で10位であった。世界の工場職員1万人当たりの平均ロボット密度は162台で7年前の74台から倍増している。地域別では、EUは219台、北米は197台、アジアは182台であった。