2024.10
政府、子どものソーシャルメディア利用や誤情報や偽情報に関する法案を提出の意向
オーストラリア政府は2024年9月、オンライン安全性の強化を目指すため、二つの重要な法案を発表した。まず、政府は9月10日にソーシャルメディアや関連デジタルプラットフォームへのアクセスに最低年齢を設定する法案を年内に提出する方針を示した。この法案は、ロバート・フレンチ元最高裁判事の調査結果に基づいて連邦政府と州政府が共同で策定する予定で、子どもたちをオンライン上の危険から守り、保護者のサポートを強化することを目的としている。
さらに、政府は9月12日に有害な誤情報や偽情報に対処するため、通信メディア庁(ACMA)にデジタルプラットフォームの責任を追及する新たな権限を与える法案「2024年通信法改正(誤情報および偽情報対策)法案」を提出する意向も明らかにした。この法案は現行の通信産業による自主的な行動規範を補完し、必要に応じてACMAが強制的な措置を取ることを可能にするもので、ACMAは直接的に個々のコンテンツやユーザーアカウントに介入することはない。誤情報や偽情報への対策はデジタルプラットフォーム自身が主体的に行うことになるが、ACMAはデジタルプラットフォームに透明性の確保を義務付けることとなる。