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2024.10

  • スペイン
  • ブロードバンド・ICT基盤整備
政府、島しょ部における海底光ケーブルのアクセス開放義務を撤廃
国家市場競争委員会(CNMC)は8月6日、島しょ部を結ぶ海底光ケーブルのアクセス開放義務を撤廃する方針を決定した。対象は、バレアレス諸島、カナリア諸島などの島しょ部及びアフリカ大陸に所在するセウタ、メリリャの2都市を結ぶ海底ケーブルで、これまでテレフォニカに課していた、光ケーブル回線をCNMCが設定する卸売料金で他の通信事業者へ開放する義務規定を撤廃する。

スペイン本土においては同様の義務はすでに撤廃されているが、上記地域を結ぶ海底ケーブルについては、従来より、光ファイバー導入率は50%程度と低く、かつ光ファイバーがテレフォニカの独占状況にあるとみられていたため、CNMCはテレフォニカへの光回線開放義務を継続していた。今回、CNMCは、これら地域のケーブル市場の近況に関する調査を実施し、1)ここ数年で通信ケーブル事業への新規参入者が増加し、2)2022年時点の光ケーブルの導入率が約90%に増加し、3)テレフォニカのシェアも50%前後に大幅に低下しているとの調査結果を得たところから、CNMAは、これらの地域における海底光ケーブルの市場競争が生まれており、テレフォニカへ上記義務を課す根拠はないと判断したとしている。今後6か月内に同義務が撤廃される予定である。