2024.08
オリンピック競技の視聴割合が期間中のテレビ視聴全体の5割を超える
2024年7月26日から8月11日まで開かれたパリ・オリンピックの国内中継を独占的に実施した公共テレビ放送フランス・テレビジョンは、期間中の全テレビ視聴のうち、平均して5割以上がオリンピック競技に関するものであったと発表した。放送を行った地上波2チャンネルとオンライン配信プラットフォーム(リアルタイム配信、見逃し視聴、独自特集あり)では、総合放送チャンネル「フランス2」の割合が最も多く、テレビ視聴全体に占める割合は平均32.3%であった。地上波2チャンネルとオンライン配信のリアルタイム中継時間の合計は、一日平均50時間で、視聴数が最も多かったのは、競泳と柔道でフランスの有力選手が出場する試合であった。
周波数管理機関ANFRは、オリンピック中継向けに2,500件以上の周波数一時使用免許を付与している。内訳は、開会式に参加する選手団の船での移動を撮影するためのプライベート5Gが1件、競技映像撮撮影カメラ向けが1,400件、実況・インタビュー用マイク向けが600件、会場警備無線向けが600件等である。
なお、仏政府はオリンピック中継を目的に、フランス・テレビジョンの2チャンネルに4K UHD放送許可を付与、2024年1月にサービスが開始した。7月までに国内全地域で視聴環境整備が行われ、同月末には国内人口の4分の3にあたる5,000万名が地上波で4K放送を視聴できるようになった。