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2024.08

  • シンガポール
  • 郵便・物流
都市高速鉄道(MRT)の駅を利用した郵便サービスのパイロット・プログラム
シンガポールで、シンガポール・ポスト(シングポスト)と公共交通大手SMRTの事業部門であるステラー・ライフスタイル(Stellar Lifestyle)が、国内初となる列車による郵便物取集サービスのパイロット・プログラムを開始した。6月25日から3か月間を予定している。

これは、MRT駅周辺での郵便サービス拠点の増設を検討する両社の覚書(MOU)の一環。郵便サービス拠点を交通拠点に近づけることで、消費者や中小企業の利便性を向上させる。また、このパイロット・プログラムで、列車利用による郵便物の配達が、運用コストの効率化や二酸化炭素(CO2)排出量削減にもたらす利点も調査する。

今回のパイロット・プログラムは、毎日午前11時から午後2時までMRT東西線で実施される。シングポストの制服を着た最大2人の配達員が、タンピネス駅とラッフルズプレイス駅にあるシングポストの郵便サービス窓口などで収集した郵便物を、パヤレバ駅近くのシングポストの仕分け施設に届ける。

シングポストは、シンガポールの都市物流を促進するソリューションを模索できるとしている。

シングポストは3月、荷物の受け渡しや返品サービスを顧客の毎日の通勤の一部に組み込むことで利便性を高めることを目指し、タンピネス駅に初の小包引き受け施設POPStop(シングポスト職員が常駐)を設置している。

シングポストとステラー・ライフスタイルは、今回のパイロット・プログラムが成功すれば、SMRTが運営する全路線の駅での実験の拡大を予定している。また、シングポストは、地域社会に利便性を提供するPOPStopや郵便サービス拠点をどこに増設していくかを判断することにしている。