2024.08
電波利用オークションを実施し、3月からのシリーズで主要3事業者が帯域を確保する結果に
2024年7月9日、3800-3900MHz帯の利用権のオークションが実施され、移動体通信事業者MobiFoneが落札した。利用期間は15年で設定されており、政府が定めた最低落札価格は2,500億ドン(約15億3,670万円、1円=162.7ドン)だった。3月に行われたこの帯域でのオークションでは、適格入札者がMobiFoneだけだったために、ベトナムの規則に従いオークションは不調となっていた。
MobiFoneは、この帯域を活用して5Gの商用を年内に開始する。展開の効率を上げるために、他事業者とのインフラ・シェアの実施モデルを構築する予定になっている。また、3月のオークションではViettelが2500-2600MHz帯、VNPTグループが3700-3800MHz帯の利用権を落札しており、主要3事業者がすべて100MHz幅を確保できたことになる。
事業者が出そろったためか、政府も次々と5Gサービスの効率的な展開施策を発表しており、2025年中に各基礎行政区画に最低40Mbpsの移動ブロードバンドを設置し、すべての工業団地と鉄道、高速道路を移動ブロードバンド網でカバーする計画を進めようとしている。