2024.07
オンライン安全法に基づく「オンライン上の安全に関する基本的な期待事項」が改正
オーストラリア政府は5月30日、「2021オンライン安全法(Online Safety Act 2021)」に基づき、オンラインサービス事業者がネット利用者の安全性を保護するために行うべき事項を、期待事項(Expectations)として定めた決定文書「2022年オンライン上の安全に関する基本的な期待事項に関する決定(Online Safety(Basic Online Safety Expectations)Determination 2022)」を改正した。
同決定文書は、オンラインサービス事業者に対して、市民のオンライン安全を確保するための実践的ガイドラインを提供するものであり、「2021オンライン安全法」に基づき、事業者に策定が義務付けられる「産業コード(Industry Code)」と連携して機能することを想定されている。
なお、今回の改正により、新たな期待事項として提示された内容は以下のとおりである。
*子どもが利用する可能性のあるサービスでは、子どもの利益を第一に考慮する。
*ネット安全(eSafety)コミッショナーの要求がある場合、オンラインサービス事業者は自社のエンドユーザ数を報告する。
*生成AIの設計/運用では、ユーザの安全性を考慮し、違法または有害な投稿/コンテンツが作成される可能性を最小化することに努める。
*推奨システムの設計/運用では、ユーザの安全性を考慮し、違法または有害な投稿/コンテンツが選択される可能性を最小化することに努める。