ドイツテレコムは6月13日、26GHz帯のミリ波を用いたローカル5Gと5G(SA)の組合せによる高速5Gサービスの提供を開始したと発表した
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具体的には、ルータを介した遅延は往復で3~4ミリ秒以下の条件下で設定されており、ダウンロードで4Gbps以上、アップロードで2Gbps以上の速度を出している。
特に注目すべきは、ミリ波を利用することで、ミッドバンドの利用に比べアップロードの速度が上がったことで、大量のデータをリアルタイムに送信できる環境が整ったことになる。
最初の顧客はベルリンのウェルナー・フォン・シーボルト産業科学研究所で、自立型産業機械とロボットを、ミリ波を利用したローカル5Gと5G(SA)との両方を扱えるルータで接続しネットワーク化して利用している。同研究所は、今後、このサービスを利用して、産官学連携で自律的な生産、物流、その他課題について実用的な研究開発に取組む予定。
今回のサービス提供事例では、ミリ波の特性上、広帯域で速度が速いもののカバー範囲が狭いため、ミリ波を利用した自前のローカル5GだけでグローバルでシームレスなIoTの実現は難しく、商用ネットワークである5G(SA)との密な連携により実現したというもの。