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2024.07

  • EU
  • スマート社会
「修理する権利指令」が成立、スマートフォン等における修理の選択肢を推進
スマートフォン等の製品の修理を推進するための共通ルールに関する指令、いわゆる「修理する権利指令(Right-to-repair directive:R2R Directive)」が5月30日、EU理事会の採択を持って成立した。

同指令は、スマートタブレットやスマートフォンなどの技術的に修理可能な製品について、買替え以外のより簡単で安価な修理の選択肢を消費者に与える。洗濯機、掃除機及びスマートフォンのような一般的な家庭用製品においても、保証期間が過ぎた後でも修理する義務をメーカーに課すとともに、品質保証期間中に製品の不具合が明らかになった場合には保証期間を一年間延長することも定めている。また、修理価格の見積もりを含む修理サービス情報の公開を義務付けられている。消費者は、機器の修理期間中、代替品として機器を借りたり、再生品を選択したりすることも出来るようになる。さらに、中古市場を活性化させるため、独立修理業者に中古品の使用を認めない等の契約上又はハードウェア・ソフトウェアによる修理の障壁を設けることを禁止する。

今後、EU官報に掲載され、掲載後20日目に施行する。加盟国は、施行日から24か月後以内に国内法制化を行う必要がある。