ドイツでは従来から公共ICT分野での最大手であるドイツテレコムは、4月5日、システム子会社のT-SystemsがデンマークICT最大手KMDからデンマークの公共部門で運用されているメインフレームコンピュータの2025年からの運用委託契約を締結したと発表した
[1]。当初契約期間は7年間で、双方が合意すれば延長も可能である。本契約は同社の北欧における過去最大の規模の契約となる。
同社は従来からドイツを中心に、公共分野や金融分野を中心に、レガシーシステムであるメインフレームコンピュータを運用している。直接の運用に加え、運用の受託、メインフレームシステムの現代化、他の新しいシステムへの移行等のサービスも提供している。
今回の契約相手であるKMDは、デンマークの旧国営企業「公共データ」をルーツとし、デンマークにおける公共システム最大手である。また、国際的に評価の高いデンマークの公共ICTサービスに活用されている政府技術(Gov Tech)に定評がある。なお、同社は2019年に日本のNECに買収された。