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2024.05

  • 中国
  • 次世代ICT
MIIT、工業メタバースの発展を推進
工業・情報化部(MIIT)、財政部など七つの政府部門は2024年4月、製造業のハイエンド化、インテリジェント化、グリーン化の発展を推進する目的とした設備更新の実施方案を公布した。

スマート工場の建設関連では、次世代情報技術と製造全過程、全要素の深い融合を加速させ、AIや5G、エッジコンピューティングなど技術の応用の推進を提案している。

これに先立ち、MIITは昨年9月に、製造業の生産ライン、工場及び工業パークにおける工業メタバースの展開による、新しい製造業の成長モデルの開拓を求め、2025年までに工業メタバースの発展成果を成し遂げるとの目標を示した。

中央政府の政策に呼応する形で、これまで、北京市、上海市、四川省等の地方政府も立て続けて、関連の促進政策を打ち出した。

「四川省産業用メタバース白書(2023年版)」によると、産業用メタバースの発展には、通信ネットワークの高度化、ストレージと計算力の整備、技術支援の構築、セキュリティ保護の強化が必要となる。

また、メタバースの応用関連で、バーチャル産業シーンの構築、様々な業界の活性化、ラベリングシステムの構築等の強化も不可欠である。

一例では、四川省において、遠隔によるバーチャルとリアルの相乗的なインタラクション技術によって、XRに基づく遠隔操作ロボットアームシステムが開発され、バーチャルでの制御の実現に成功した。

今後、こういった試みが広がりを見せ、予測では、2028年までに、中国のスマート工場の市場規模は1兆8,550億元(約40兆円)に達する見込みである。