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2024.04

  • 韓国
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韓国最大のICT展示会World IT Show 2024では日常の中のAIサービス展示が中心 
毎年4月後半に、韓国最大のICT展示会のWIS(World IT Show Korea)がソウル市内COEXで開催される。4月17~19日の3日間で開催された2024年度WISは、「AIが創り出す日常の革新」をテーマに掲げており、日常で使われるAIソリューションを展示する企業ブースも多く、メッセージ性がはっきりしている印象を受けた。今回の出展企業は446社でブース数は1,188件。来場者数は6万5千人超で連日盛況であった。日本のICTイベントではCEATECが一番近いと思われるが、WISでは家電はほとんど見かけない。大企業展示館コーナーには、サムスン電子、LG電子、SKテレコム、KT、Huawei等7社が参加。CES2024でイノベーションアワードを授賞した中小企業も多数出展した。

韓国ICT分野はブームが大変はっきりしており、昨年から今年にかけてはAIの日常化で一貫している。一番目を引くサムスン電子展示館では、最新フラッグシップ端末Galaxy S24のオンデバイスAIの様々な機能での体験に一貫して焦点を当てた。大手通信キャリアは近年相次ぎ会社の看板をテレコムからAIにかけ替えている。グローバルAIカンパニーを掲げるモバイルキャリア最大手SKテレコムも現在力を入れるAIソリューション、サービスを中心に展示を構成。AICTカンパニーを掲げる総合通信最大手KTも、日常生活で体験するAICT技術を中心に披露。企業展示のほかに、セミナーや新製品発表会等付随イベントも会場のいたるところで開催される。4月17日に開催された「グローバルICT展望カンファランス」ではNaverやカカオブレイン、LG CNS、出前アプリ最大手「配達の民族」で知られる優雅な兄弟社など人気企業のAIや自律走行ロボット事業への取り組みが発表され、終日ずっと立ち見が出る人気ぶりであった。

ICT分野では全体的に韓国が日本の2~3年先を行っている。4月後半に訪韓の機会がある方は、ぜひ韓国ICT分野のトレンド把握に最適の機会であるWISも覗いていていただきたい。