[HTML]
H1

詳細ページ

お知らせ表示

2024.03

  • フランス
  • 郵便・物流
  • 国別・地域別トピック
ラ・ポスト、携帯電話事業子会社を売却予定 
仏郵便事業体ラ・ポストは、傘下の携帯電話事業子会社ラ・ポスト・テレコム(La Poste Telecom)の保有株式をすべて売却すると発表している。2月22日、フランスの複合企業ブイグ(Bouygues)傘下のブイグ・テレコム(Bouygues Telecom)が9億5,000万ユーロで買収する独占契約をラ・ポストと結んだと発表した。 

ラ・ポストは、2011年に仏大手通信事業者SFR傘下の仮想移動通信事業者(MVNO)デビテル(Debitel)と提携して携帯電話事業会社ラ・ポスト・テレコムを設立した。同社は、ラ・ポストが株式の51%を保有し、49%をSFRが保有している。同社の提供する携帯電話サービスはラ・ポスト・モビル(La Poste Mobile)として、順調に加入者数を伸ばし、現在は230万人の顧客を抱え、接続数で、国内の携帯電話ネットワーク事業者4社に次ぐ5位にランクされている。親会社のラ・ポストは、ラ・ポスト・モビルの成功の要因に、「1万7,000の郵便局ネットワーク」や「ラ・ポストのブランドに対する信頼」をあげた。 

今回のラ・ポストによる株式売却に際しては、ブイグ・テレコム、フリー(Free)、オレンジ(Orange)が確定的入札書を提出した。ラ・ポスト・モビルの価値は6億~7億5,000万ユーロと評価されていた。 

ブイグ・テレコムによると、この契約には、ラ・ポスト・グループ、ポスト銀行、ラ・ポスト・テレコムが関与する独占的販売提携契約も含まれているという。また、ラ・ポストは、ラ・ポスト・モビルのブランドは維持されることを望んでいる。 

残り49%の株式を所有するSFRが、保有株式を100%に引き上げる可能性もあるが、SFRの親会社であるアルティス・フランス(Altice France)の債務状況によっては、保有株式をすべて売却するという可能性もある。