[HTML]
H1

詳細ページ

お知らせ表示

2024.03

  • イギリス
  • 放送・メディア
  • 国別・地域別トピック
Ofcom、コミュニティラジオ局の規制緩和に関する公開諮問を開始
英国の通信庁(Office of Communications:Ofcom)は2024年3月22日、コミュニティラジオ局に対する規制要件の一部を簡素化・合理化することで、サービスが地域コミュニティに社会的利益を提供することに集中できるようにすることを提案した(注1)。 

FMまたはAM(アナログ)で放送されるコミュニティラジオサービスは、非営利ベースで社会的利益やその他のコミュニティ利益を提供している。 

各局は、免許に記載されたサービスを提供することが義務付けられており、それは免許の申請手続き中に行った提案に基づいている。コミュニティラジオの免許に記載されているこれらのサービス内容は、「主要コミットメント(Key Commitments)」と呼ばれている。本公開諮問では、アナログコミュニティラジオ局の主要コミットメントを合理化・簡素化する提案について意見を求めている。 

具体的には、放送局が提供しなければならないサービスが説明されている主要コミットメントについて、より柔軟性を持たせるために、コミュニティラジオ免許を改正することについて諮問している。 

現在の主要コミットメントの形式は、特定のクオータ(quotas)に重点を置きすぎており、サービスの性質や社会的利益の要件から焦点が離れていると、Ofcomは考えている。また、コミュニティラジオ部門からは、過度に規範的な主要コミットメントによって、サービスの重要な側面からリソースが削がれる可能性が指摘されている。 

そこでOfcomは、サービスの包括的な性質を保護するために適切なルールが維持されることを保証しつつ、免許人がコミュニティにサービスを提供する最善の方法を柔軟に決定できるようにすることを検討している。そのため、Ofcomは以下の特定のクオータを撤廃することを提案している。 

*放送する番組の種類(例えば、音楽やスピーチの主な種類)。 
*毎週放送するオリジナル番組の時間数。 
*地元で制作された番組の時間数。 

また、Ofcomは、英語以外の言語で放送する放送局については、当該言語がサービスの性質にあわせて指定されることを保証するための特別な保護措置も提案している。Ofcom提案に対するパブリックコメントの締め切りは、2024年6月13日となっている。 

(注1) 
https://www.ofcom.org.uk/consultations-and-statements/category-1/community-radio-future-approach-to-key-commitments