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2024.03

  • イギリス
  • セキュリティ、プライバシー
  • 国別・地域別トピック
内務省による移民GPS監視の試験運用がデータ保護法違反 
情報保護機関である情報コミッショナーズオフィス(ICO)は、内務省による移民のGPS電子監視の試験運用が英国データ保護法に違反していたとして、施行通知と警告を発出した。同試験運用は、最大600人の移民に足首にタグを付け、GPSで居場所を追跡し、拘禁の代替手段としての電子監視の有効性を評価することを目的としていた。 

ICOによると、内務省は、同試験運用において、どのようなデータを収集するのか、またその理由について明確な情報を移民に提供していなかった。また、継続的な位置追跡に関するプライバシーリスクを適切に評価せず、正当な理由を欠くとともに、弱い立場にある個人への潜在的な影響を考慮していなかった。 
 
同試験運用は2023年12月に終了したが、データが削除または匿名化されるまで、収集された個人情報へのアクセスが可能で、内務省や第三者機関による悪用に対する懸念が生じている。 

ICOは、内務省に対し、収集されたデータに関連する内部方針、アクセスガイダンス、プライバシー情報を更新するよう施行通知によって命じるとともに、今後同様の処理が行われた場合は強制措置をとると警告した。