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2024.02

  • デンマーク
  • 郵便・物流
デンマークにおける郵便法改正
2023年6月28日、デンマークの与野党は、ポストノルドに課されていたユニバーサルサービス義務を廃止することで合意した。
 
10月4日、郵便市場の発展に対応するため、現行の郵便法を改正する郵便法改正法案(正式名称:郵便法及びポストノルド・デンマーク法を改正する法案)がデンマーク国会に提出された。
 
同法案は、交通大臣による全国的なユニバーサルサービス提供事業者の任命義務を廃止し、将来的には、郵便サービスは市場メカニズムを通じて提供される。
 
交通大臣に、市場が全国的な郵便サービスを適切に提供しているかどうかを調査する義務を課し、市場メカニズムが機能しなかった場合、交通大臣は、郵便事業者を任命するか、入札手続きを経て郵便事業者と郵便サービスの提供に関する契約を締結することが可能となる。
 
さらに、視覚障害者への無料郵便物配達、国際郵便サービス、島しょ自治体への郵便サービス提供の3分野については、入札を通じて事業者を確保する。
 
このほか、契約小包取扱事業者の追加、農村部や別荘地における郵便ポストの設置要件など、郵便法等の多くの条項改正も提案されている。
 
11月30日、デンマーク国会は同法案を可決。2024年1月1日より新郵便法が施行された。