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2023.12

  • 韓国
  • モバイル
28GHz帯利用のモバイル市場新規参入に3社が名乗り
モバイルキャリア3社(SKテレコム、KT、LG U+)の免許条件不履行で回収した5G用途28GHz帯を利用して、第4のモバイルキャリアを新規参入させるための申請が12月中旬までの一か月間で受け付けられた。その結果、受付最終日の12月19日に、世宗テレコム、ステージX、マイモバイルコンソーシアムの3法人が全国単位の周波数割当で申請した。

科学技術情報通信部は今後1か月以内に適格性審査を実施し、2社以上が残った場合は次のステージとして周波数オークションを実施する。中堅通信事業者の世宗テレコムは2015年に引き続き2度目のモバイル市場新規参入の挑戦。マイモバイルコンソーシアムは通信コンサル会社の未来モバイルが主導する。ステージXは、フルMVNOのステージファイブ主導で新韓投資証券も財務的投資者として参加する。MNO 3社が扱いきれなかった28GHz帯でMNOとして参入する企業が果たして出てくるのかが大きく注目されていた。

なお、韓国では過去に7回にわたり第4の移動通信事業者参入の機会を設けてきたが、いずれも財務面が問題視され適格審査をパスできずに不発に終わった経緯がある。今回、以前から参入意欲を示してきた未来モバイル以外の参入希望者は、最終日段階になって全貌が明らかになった。大企業のハンファシステムも最終段階ぎりぎりまで参入を検討したとされる。オークションの最低価格は、以前MNO 3社が取得した価格の1/3に引き下げられ、基地局構築義務も3年間で6,000台と以前より参入障壁は大幅に引き下げられた。しかしながら、今回も大企業の参入候補者が現れなかったため、実際に次のオークションのステージに何社が進めるのかが次の注目ポイントとなる。