詳細ページ

経済デジタルトランスフォーメーション省（MINECO）は11月27日、ルーラル地域への光ファイバネットワークの拡張のため1億3,400万EURを拠出する方針を明らかにした。2025年までにブロードバンドの全国カバレッジを目指す「UNICO-Broadband」プログラムの一環として実施されるもので、35万世帯・企業を光ファイバで新規にカバーする。

MINECOは、近年、ルーラル地域におけるブロードバンドインフラの敷設・拡張のための支援政策を進めており、2022年10月にルーラル地域の72万8,500世帯・企業を光ファイバーでカバーするために2億4,460万EURを拠出したほか、2023年2月には、衛星ブロードバンドで国内をカバーする「UNICO Demanda Rural」に7,630万EURを拠出している。うち「UNICO Demanda Rural」では衛星通信事業者ヒスパサットが100Mbpsサービスを国内全域に提供し、デジタルデバイドが解消されることが見込まれているが、MINECOは、これと並行して、「UNICO-Broadband」プログラムを継続的に展開し、将来的に国内の光ファイバの未整備地域の解消を図る意向であり、今回のプログラムでも、ヒスパサット以外の通信事業者によるブロードバンドサービスの提供が見込まれないルーラル地域を対象に、カスティーリャ・ラ・マンチャ州、アンダルシア州、カスティーリャ・イ・レオン州の条件不利地域における光ファイバ敷設支援が重点的に実施される。