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2023.11

  • 韓国
  • 次世代ICT
AIとデータ活用でペットテックが新段階に
デジタル技術活用でペットの世話や健康管理等を支援するペットテックが注目されている。グローバル及び韓国内のペットテック市場は新段階を迎え今後急成長が見込める分野である。

これまでのペットテックでは、監視カメラや自動給餌器といった飼い主が不在中のペット見守りやケアといったサービスがメインであった。最近では、AIやデータ活用等でペットテックサービスが新領域に入り、スタートアップや通信キャリアによる、従来とは異なる新サービスが続々と登場している。

ペットテックの台頭には最近の政府戦略も追い風になっている。2023年8月に農林畜産食品部(部は省に相当)は「伴侶動物関連産業育成対策」を発表し、ペットテック等のペット関連産業の重点育成を図ることにした。

このような背景で、最近、モバイルキャリア最大手SKテレコムが昨年開始したAI活用ペットテックソリューションが短期間に国内で普及すると同時に海外展開実現という順調な滑り出しを見せている。SKテレコムのペット向けAI医療サービスのX CaliberはペットのX線写真を分析し15秒以内に診断結果を提供するサービスで、発売1年にして国内450か所の動物病院に採用され、今秋には日本市場進出も決定した。日本ではペット保険グループ会社アニコムホールディングスとX Caliberの日本市場販売等についてパートナーシップを9月に締結。これに引き続き11月には豪州とシンガポール進出のため、現地最大の医療器機流通機関のATX、Smitechとパートナーシップを締結した。今後欧米等グローバル獣医市場進出に拍車をかける。

本格的なAIブームとデジタル化戦略で様々な分野が変わり始めており、ペットテック分野もその一つである。日本よりもデジタル化が早く進む韓国の動きから目が離せない。