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国家市場競争委員会（CNMC）は7月28日、2022年の通信サービス市場に関する報告を公表。通信サービス市場規模は、347億7,400万ユーロで、前年344億3,900万ユーロより約1％拡大した。2022年の小売サービスの売上高は242億3,500万ユーロで対前年比0.8％増、卸売サービスの売上高は105億3,900万ユーロで対前年比1.5％増と報告されている。また、小売サービス市場の事業者別シェアは、モビスター（テレフォニカ）39.1％、オレンジ・スペイン15.7％、ボーダフォン・スペイン14.7％、MASMOVIL10.3％と、主要4事業者で全体の約8割を占める。投資額については、電気通信・視聴覚分野を含め、57億6,500万ユーロで、前年比6.4％減となったが、2022年に周波数オークションが実施されなかったことが事業者の支出額に影響を与えた、とCNMCは指摘している。2022年におけるサービス別の市場状況は以下のとおり。

＊モバイルサービス：2022年12月時点の人口カバレッジは、4Gが99.7％、5Gが86.3％。国内4事業者が5Gサービスを提供している。データトラフィックは前年比42.5％増で、全体の90％を4Gが占める。

＊固定ブロードバンド：FTTHアクセス回線数は、2022年中に610万回線が新規に敷設され総計8,200万回線となり、ブロードバンド回線全体の83.1%を占める。100Mbps以上のブロードバンド接続回線は1,580万回線でブロードバンド全体の92.3％。500Mbps以上のブロードバンド接続回線は810万回線、1Gbps以上のブロードバンド接続回線は340万回線。

そのほか、視聴覚サービス市場も拡大しており、ケーブル・衛星・IPテレビなどの従来型有料サービス加入者は700万加入で対前年比6.7％増、また、OTT型コンテンツプラットフォーム（アマゾンプライム、Netflix、HBO、Disney＋）の加入数が2,150万加入で対前年比13.5％増と大きくサービス市場が拡大していると報告されている。