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デジタル発展・通信・マスコミ省は6月29日、ミシュスチン首相が開催した「2035年までの通信産業発展戦略に関する会合」において、5Gネットワーク開発を担う国営単一事業者を創設する構想を発表した。

国営単一事業者には5G用周波数として694～790MHz帯、4.8～4.99GHz帯、3.4～3.8GHz帯を無料で割り当てる。世界的には5Gの主要周波数帯とされる3.5GHz帯であるが、ロシアでは軍事・諜報用に割り当てられており、同国の5G商用化が進まない要因の一つとして指摘されている。同省とロシア連邦軍は今後、3.5GHz帯の共用について交渉を開始する見込みである。

また、5Gネットワークには「法執行機関が通信事業者の無線通信機器を無効化できる周波数共有システム」を導入する計画。現在、通信ネットワークの運用を制限するにはデジタル発展・通信・マスコミ省や国家周波数委員会を介する必要があるが、新システムを導入すれば、治安当局が通信ネットワークの管理システムに直接アクセスできるようになる。