2023.07
中国電信、6,000以上のプライベート5G網、2万超のユースケースを創出
中国電信はこれまで、5G基地局は100万か所以上、プライベート5G網は6,000あまりを構築し、2万を超えるユースケースを創出した。5Gを活用したDXプロジェクトの契約金額は200億元(約4,005億円)を超え、累計で大手工業企業700社、中小企業2,000社をカバーしている。
プライベート5G網の構築において、顧客ニーズ、技術パラメータ、5G技術要素、標準製品、業務ソリューション、ビジネスモデルの六つの要素に基づき、個々のニーズに合った自由な組み合わせにより構築されたシステムをクラウド上で管理するやり方で、すでに95%の地方都市、3,000近くの法人向けにカスタマイズした5Gサービスを提供し、1,000以上の大型プロジェクトを展開した。
プライベート5G網管理プラットフォームでは、700社以上の企業に向け自己管理、自己運営サービスを提供し、約200万の端末接続、90万のネットワーク設備のホスティング、100種類以上の業界利用シーンの運営をサポートしている。
クラウドネットワークのセキュリティに対するニーズに対応するために、中国電信はプライベート5G網セキュリティ・ソリューションを構築し、クラウドネットワーク融合型セキュリティ機能に基づき、5Gネットワークを通じてエッジと端末へと拡張し、業界・専門特化型産業の顧客のセキュリティに対する多様なニーズを満たしている。また5G全エリアの相互接続イノベーション能力を高め、ドローン産業と低高度飛行エコノミーのニーズ拡大に対応して、低高度300mの汎5Gスマートネットワークを構築するとともに、ドローン搭載端末「天枢」を自社設計した。これによりドローンは5Gネットワークにアクセスし、遠隔操作と高精細映像の伝送が可能になった。
このほか、中国電信は、5G、DT(Data Technology)、IT(Information Technology)及びCT(Communication Technology)を融合した意味での「5G+DICT」というコンセプトを打ち出し、「5G+スマート工場」や「5G+スマート製造」といった5Gイノベーション応用の新たなベンチマークを10個形成した。例えば、小米(Xiaomi)と協力し、小米5Gスマート工場を構築している。これは、データを利用して「設備-工業制御-収集・監視-製造運営管理-企業資源」の五つの主要部分を結合し、データネイティブな工場を構築し、デジタル化、ネットワーク化、スマート化の統合と発展を実現するものである。